アジャスタブル(自在)リーマ
やはり船舶エンジンの部品をこの間加工しました。まず、いつものようにパートナーの手書きによる加工概略図から。
直径40mmの鋼材の先にフライス加工、穴加工を施します。二面幅32mmに仕上げ奥行き30mm、で角を半径5mmで曲面仕上げ。でそのまん中、15mmのところに直径14.01mmの内面がきれいに仕上がった穴を開けろ、とのことだそうです。まずパートナーが工場の中のフライス盤で二面幅と曲面加工をしました。
続いて穴の位置決めをした後、まず直径10mmのドリルで1回目の下穴空け。
その次に直径13.7mmの穴をドリルを交換して開けます。
内面を美しく、また正確な値に仕上げるには、ある武器が必要です。それがここで使用するアジャスタブル(自在)・リーマです。外周部にマッチの軸くらいの太さの刃物が6本付いています。これを上から回転させながら下穴の中に差し込んで加工するといいようです。パートナーの指導を受けつつ、やってみることにします。
一度ではうまく行かず、何度もシリンダーゲージ(下の画像参照)で測りつつ刃物をスパナで調節しながら加工していきます。
の画像の上のほうにスパナが写ってるのがお分かりでしょうか?まず上のナットを緩めたあとまたすぐに今度は下のナットを締める、この繰り返しです。上側ナットを半回転をゆるめることによって約0.02mm直径が大きくなるようです。
また測ります。直径14.02mmになっています。あれ、それじゃ少し穴が大きいんじゃないの?というあなた、鋭いです。まだ加工するときに発生する刃物との摩擦熱で一時的に大きくなっています。この後20分後に再度計ってみたらピッタリ14.01mmでした。ヤター!
今日は久しぶりに地元のジャズ研究会でドラムを叩いてきました。
球面(きゅうめん)リング
最大直径55.5ミリメートル、穴の直径35.01ミリメートル、厚み10.0ミリメートル。で、外形を半径27.75ミリメートルの球形に仕上げ、露出しているあらゆる面をピカピカに仕上げ、で、最後に側面に直径45.0ミリメートル間隔180度(つまり2箇所)にM5ねじ穴を開ける、ということらしいです。
さっそくいってみましょう。外形が球状になりました。
内径が仕上がりました。で、切り落とします。
イェ~イ!できました。続いてねじ山加工です。(ここからはパートナーの出番、私は見学です)
印をつけたところにまず細めのドリルで印しつけ。
続いて直径4.2ミリメートルのドリルで下穴あけ。
つづいて指が引っかからないように面取り。(向かって右側の穴みたいにします。わかりますか?これを表裏計四箇所にやります。)
そして最後にタップ(めねじ)たて。
ヤター!完成です。
工場のすぐ近くに咲いてる、隣のおばさんが植えたアジサイです。夏ですね。
管用(くだよう)ねじ
今日加工したものです。まずパートナーの描いた図面を見てください。
原図を見せるのはちょっと…クライアントさんの許可を得ていませんし、書いてある会社名で日本のどのあたりに住んでるのかがバレてしまいそうなので。船舶用エンジンの部品です。
外形が59.6ミリメートル、内径32.01ミリメートル、厚み20.3ミリメートルという意味らしいです。
その上で、外形にねじ山を切るのです。ねじの山の角度はごく普通のメートルねじの60度ではなく55度。
山と山の間の距離(ピッチ)は1インチ(≒25.4mm)あたりいくつ山が有るかで示します。この図面によるとW11山とパートナーは書いてある。だから25.4÷11≒2.309ですね。よってコマンド(実行指令のテキストデータ)も
F2.309と表示してありました。このRp規格というねじは管用(くだよう)ねじといって、どこまでも同じ外形内径の平行ねじと、おねじが徐々に太くなっていき、めねじが内径が逆に徐々に小さくなっていくテーパねじの2種類があります。テーパねじの身近なもので代表的なのは、水道管、ガス管です、
>>←こーんなかんじで互いに締め付けると、ぴったりはまって中の気体や液体を漏らさない構造になっているらしいです。もし今度見ることがあれば、じっくり見てみてくださいね。(ここまで全てパートナーからの入れ知恵)
で、今回は平行ねじの2インチ規格。
ワ-クのセットができました。
ねじ部の外形加工ができました。
内径側が仕上がって、ねじきり加工中です。
すべてできあがったので切り落としています。
注:ここにUPしている切削加工中画像はパートナーの協力を得て安全装置をカットした状態で撮影しています。 皆さんは絶対真似しないように!
こうやってやってみるとなかなかなもので。明日はこの次にした仕事をUPします。
皆さんお久しぶりです。&NC旋盤のキーボードの修理
久方ぶりにブログupします。
皆さんのお仕事、景気はいかがですか?
うちもご多分に漏れず、最悪です。
ここ数ヶ月間売り上げ過去最低を更新中です。
そのせいで、私が受け持つ加工も無く、最近は学生時代の先輩に誘われてボランティアに行ってます。
アロマの仕事も田舎なもんで、まぁボチボチってとこでしょうか。また少しづつここでも話していきたいと思います。
今日はパートナーが、うちで一番古いNC旋盤のキーボードの表面が傷んできたので、交換したのを手伝いました。
モニターごと前方へ引き抜くんですが、これがけっこう厄介。まず上方の蓋を開け、何個もの小さなナットを緩めます。(ここまでで1時間弱)キーボードが痛んでスイッチ自体が見えてるのわかりますか?
キーボード自体はプラスチックフィルムを貼り付けた形になっています。きょう体の枠から外せたので、古いのをはがして張り替えます。(左から古いの、キーボード本体、新しいの)
で、張替えは5分で終わって再び組み付け。
ところが内部は電線の束でごちゃついてなかなか押し戻せず。
うまく行ったかなと思えば電線が金具の間に噛み込んでいたり(これ危険です)
おおまかに差し込んだ上で最初に外した小さなナットをワッシャ(ドーナッツ状の金具、これもまた小指の爪より小さいの!)と共にねじ込んでやれやれ、やっと完了。と思ったら、コネクタ繋ぐのと、上の蓋を元どうりに。(これでまた1時間30分)
できました。また何年間か使えそうです。
着物祭り [趣味]
今日は休みで近くの町にある着物祭りに行って来ました。
いいお天気で着物では少々暑いとは思いましたが、私も自分で着付けをして着物を着て出かけました。着物姿は秘密です。元々、こういう仕事に魅かれるぐらいなので他の分野にも興味があって、着物の染めや織りにも興味があります。
色々な体験コーナーがありましたが、私は縮緬の裂で作る小物と茜の染めに挑戦しました。染めはずっと機会あるたびにやってますが、今日はゆったり時間が取れたので徹底して何工程も経てかなりな深い赤とも言えぬ美しい色の袱紗を染め上げる事が出来ました。ついてくれた先生も「草木でここまで染められたらこの袱紗は一生ものですね。根気が良かったです。」と褒めてくれました。画像では正絹で細かい柄がついているのですがちょっと見せる事が出来ません。色だけで精一杯と言う所でしょうか。
近くに以前働いていた職場があるので夜って挨拶してきました。この紅伽羅の塀も、私が脚立に乗って塗っていました。好きだったなあ・・・。丁度この春に、もう一度来てくれないだろうかと打診の電話がありましたがパートナーの仕事を手伝う事やスクールが決まっていたので無理でした。
スクール・・・解剖生理学の赤点が決まりました。ああ、再試です。(泣)
書きたいのに・・・
忙しいです。書きたいのに日付が流れて行きます。
NCの部品は届き無事に修理できました。また元気に動いています。あちらこちらと具合の悪い箇所を修理しながら動かします。稼動させていた方は芯押しのセンサーが悪くなっていた様でした。それもすっきり直っていい感じです。
今日はヒーター材の加工をしました。初めてのヒーター材加工ではなかったですが仕事自体が初めてでした。ヒーター材は熱を加えて焼きを入れているので非常に硬く加工する時に気を使います。螺子バイトが磨耗していないかチェックする為計測を密にします。
ヒーター材自体を造るのもなかなか塩梅があるようです。加熱しすぎるともろくなるし、熱が足りないと柔らかくなって材料として適さないのです。
ヒート材。
ずっとイノシシが捕まってウリ坊の頃から檻で飼われています。動物愛護の人が見たら激怒しそうな画像。夏以来、久しぶりに会って来ました。ひなたぼっこして寝ていましたが、私達が来たら目覚めて向かってくる姿は野生そのもの。
NC故障
お久しぶりになってしまいました。
どんどん涼しく?なって秋らしい日が続いています。もう私はジャンパーを着て仕事をしています。最近になると、私のする仕事もルチーンに決まってきました。今はどのぐらい加工スピードをあげられるかを楽しんでいます。
先週の金曜日、加工していました所、モニターに「751 第一主軸アラーム検出」と表示され加工が進まなくなりました。ちょこちょこっといじって見たら、また気を取りなおしたように動き始めましたが、暫くするとまた同じ表示が現れストップしてしまいました。パートナーの話しでは、アラーム音が鳴らないのはそんなに重要な故障じゃないなと言うことで、NCの工場に電話をして状況判断してもらいました。どうも、起動ボタンの接触不良らしいです。
ということで、今一台のNCは部品の発送待ちです。今日はもう一台の方で加工しました。
工場ではあたたかいミルクティーを飲むのが私のトレンドです。
六角をマドラーにして・・・。(笑)
10月とそれぞれの思惑
試験も終わり、今月のスクールは一回で終わり。
今月はしっかり仕事をして、リラックスタイムを持つ事にしています。やっぱり試験はプレッシャーだった様で試験が終わって暫くは、仕事が終わって帰ってくるとよく眠っている事が多かったです。疲れていました。やはり学生の頃の勉強とは少し違います。
で、仕事の方ですが仕事でも多少プレッシャーがありました。現在は来てもらっている職人さんもいない家内業なので家族の中でも思惑があります。殆ど無意識の思惑ですが。(笑)
パートナーの母が「早くNCの設定を覚えて欲しい。そしたらあの子も早く帰れるのに。」と言ったりしました。彼曰く「そんなのあり得るもんか。器械をあそばしていたらもったいないからすぐ仕事を取るさ。第一、本気で教えるなら仕事をほったらかして一ヶ月付きっきりになる。そしたら覚えるよ。でもそんな時間無いね。過労死しない為にも程々仕事の合間でゆっくり訓えるのがいい!」ということでした。
今日は小間物、非常に手間は掛かるのですが単価がいいんです。昨日からずっとそれに取りかかってます。今日は寒くて工場で初めてストーブを焚きました。脚の疲れの度合いも、温めるのでは全く違っていて楽でした。
小物の加工材料。
これから寒くなるとストーブのお世話になるんでしょうね。
ストーブ。
中間試験全て終了 [アロマ・スクール]
今日で中間試験全て終了しました。アロマセラピー理論の中間試験は結果が出ており、合格してました。次は卒試、本試験です。
昨日は関西に泊まり、今日の解剖生理学中間試験に望みました。理論の結果が出ていたので気が大きくなって、外の和風バーで一人でちょっとお酒を飲んで、食事しました。非常に美味しかったです。カウンターに座っていましたが、おねえさんの気が利く事・・・目を見張りました。楽しくお話しましたし、酔ってきたら熱いほうじ茶を出してくれました。丁度、赤みの魚を食べたので鉄分を損なわずに済みました。当然と言えば当然なのかもしれませんが、いい接待です。
おかげで、それからはホテルに缶詰で勉強しました。朝も7時には起きて勉強しました。結果はまあそこそこと言う感じです。心臓を細かく書き過ぎて時間を食い最後の数問が解く時間がありませんでした。
実は、私小学生の子持ちです。今まで黙っていましたが、子持ちでも、ここまで来られるという勇気を皆さんに与えたいと思って書くことにしました。
夏休みは大変でした。子供の宿題、予定などをこなしながら合間で自分の勉強を夜遅くまで、朝早くからということでくたくたでした。これは計算外だったんです。何とか夏休みも乗りきりました。
パートナーは平日は協力できませんから土曜日のクラスを取りました。今回は泊まりだったので、頑張ってくれたようです。ありがたいです。
明日から仕事頑張りますー!!いっぱい働くぞー!!
もう秋、でも暑い。
昨日、田んぼのあぜ道を見てびっくり。もう、彼岸花が咲いていました。自然の変化は早いですね。昨日まで気がつかなかったものに気がついたと言う事で感動がありました。
スクールの中間試験は終了しました。何とか書いたという手応えで、やまをかけてた所が外れていたりとショックもありました。再試験、いいでしょう。受けて立ちます。でも、嫌です。(笑)
この頃の加工は、新たなものとしてはめっき棒で両側の螺子きり、しかも両側違った螺子規格というものがありパートナーも私も緊張しました。両側を違うダイスを通して確認する事になります。ダイスは違った規格のほうには合いませんが・・・。以前もお話ししたように、このメッキ棒という製品は傷を入れられないんです。それが気を使う所でしょうか。
後は長細い、セットに戸惑っていたルチーンに来ている製品の螺子きり。今回は40本でした。これはうまくクリアーしました。あと、小間物類。これはほかの製品と合わせて溶接され再び返ってきます。
加工を終了した製品にダイスを通している様子。
今は、加工した製品が溶接から返って来ている時期で忙しいです。まだまだ暑いですね。頑張りましょう。
この夏に取り付けた筈なのにくもの巣と油だらけになってフル稼動している扇風機。